令和最愛授かり婚【元号旦那様シリーズ令和編】
「…………」
冷酷だけど、諭すような言葉は間違ってない。
私は、自分の足の爪先を見つめて、ゴクッと喉を鳴らした。
確かに、私にも責任はある。
望む望まないにかかわらず、私のお腹に宿った、私の血を分けた、私の子だ。
人の生命だ。
責任を持つ――。
そろそろと頭から手を離し、無言でゆっくり顔を上げた。
黒須類は、ソファにふんぞり返って座り、長い足を組み上げている。
おずおずと振り返ると、ちょうど真ん中で目が合った。
これっぽっちも愛していない男と結婚して、子供を産む――。
決意も覚悟も、半端じゃできない。
迷いも葛藤も、収まる気配はない。
ただ、黒須類への反発心に煽られ、なにか別の感情が湧き上がってくる。
私は、無意識に、両手をお腹に置いた。
形だけ夫婦になって、互いに愛情の欠片もない私たちの間に生まれてきたって、赤ちゃんは可哀想だと思う。
でも、ここまで考え方が平行線の彼を、根気よく説得する時間はない。
手遅れになって、産む以外なくなるのなら――。
私の中に宿った小さな生命に、同志への連帯意識のような、強い共感が芽生え始める。
冷酷だけど、諭すような言葉は間違ってない。
私は、自分の足の爪先を見つめて、ゴクッと喉を鳴らした。
確かに、私にも責任はある。
望む望まないにかかわらず、私のお腹に宿った、私の血を分けた、私の子だ。
人の生命だ。
責任を持つ――。
そろそろと頭から手を離し、無言でゆっくり顔を上げた。
黒須類は、ソファにふんぞり返って座り、長い足を組み上げている。
おずおずと振り返ると、ちょうど真ん中で目が合った。
これっぽっちも愛していない男と結婚して、子供を産む――。
決意も覚悟も、半端じゃできない。
迷いも葛藤も、収まる気配はない。
ただ、黒須類への反発心に煽られ、なにか別の感情が湧き上がってくる。
私は、無意識に、両手をお腹に置いた。
形だけ夫婦になって、互いに愛情の欠片もない私たちの間に生まれてきたって、赤ちゃんは可哀想だと思う。
でも、ここまで考え方が平行線の彼を、根気よく説得する時間はない。
手遅れになって、産む以外なくなるのなら――。
私の中に宿った小さな生命に、同志への連帯意識のような、強い共感が芽生え始める。