令和最愛授かり婚【元号旦那様シリーズ令和編】
私は、固く固く目を閉じた。
『い、い。気にしなくていいから、とにかくさっさと済ませて!』
『だから、そういうわけにいかないんだよ、こっちも』
彼が忌々し気に舌打ちをして、私の顎を力任せに掴んだ。
『俺だけじゃなく、君にも最高の快感に浸ってもらわないと。ほら、どこをどうされるのが好き?』
顔を強引に正面に向けられ、ハッとするより早く、彼の男らしい薄い唇が、私のそれを塞ぐ。
『んっ……、ちょっ……!!』
必死に首を捻ってキスから逃れ、酸素を求めてぷはっと口を開いた。
とっさに唇に手の甲を押し当て、まだ至近距離にある、涼しげで端麗な顔をキッと睨みつける。
『な、んで、キスなんか……っ』
ゴシゴシと唇を擦る私に、黒須類はムッと顔を歪めた。
『キスしながらの方が、気持ちがいいだろ? セックスって』
『あ、あなたは、私の身体を試したいだけよね。気持ちよくなる必要なんか……』
手に阻まれ、声をくぐもらせて文句を言う私に、小さな溜め息をつく。
『可愛くないな……。そこまで盾つくなら、こっちも本気で探らせてもらおうか』
『っ……え?』
『い、い。気にしなくていいから、とにかくさっさと済ませて!』
『だから、そういうわけにいかないんだよ、こっちも』
彼が忌々し気に舌打ちをして、私の顎を力任せに掴んだ。
『俺だけじゃなく、君にも最高の快感に浸ってもらわないと。ほら、どこをどうされるのが好き?』
顔を強引に正面に向けられ、ハッとするより早く、彼の男らしい薄い唇が、私のそれを塞ぐ。
『んっ……、ちょっ……!!』
必死に首を捻ってキスから逃れ、酸素を求めてぷはっと口を開いた。
とっさに唇に手の甲を押し当て、まだ至近距離にある、涼しげで端麗な顔をキッと睨みつける。
『な、んで、キスなんか……っ』
ゴシゴシと唇を擦る私に、黒須類はムッと顔を歪めた。
『キスしながらの方が、気持ちがいいだろ? セックスって』
『あ、あなたは、私の身体を試したいだけよね。気持ちよくなる必要なんか……』
手に阻まれ、声をくぐもらせて文句を言う私に、小さな溜め息をつく。
『可愛くないな……。そこまで盾つくなら、こっちも本気で探らせてもらおうか』
『っ……え?』