令和最愛授かり婚【元号旦那様シリーズ令和編】
挑発めいた言葉に、ギクッとした。
身体を起こして離れていく彼を、思わず目で追う。
男の欲情を湛えて私を見下ろす彼と、バチッと視線がぶつかった。


『せっかく抱くからには、何度だってキスしたい。唇だけじゃなく、君の全身に、ね』


黒須類は口角を上げ、なにやら好戦的に微笑んだ。
いつも冷酷な薄笑いしか見せない彼の、そんな表情は初めてで、私の胸は不覚にもドキンと跳ね上がった。


『へ、変態っ』

『普通の前戯だろ。君は経験が乏しいだけじゃなく、大事に抱かれたこともないのか』

『っ……!』


あまりにも不敵に横柄にツッコまれ、口ごもってしまった。
それを、彼がどう受け止めたのか、知らないけれど……。


『……そ。まあいい。俺の抱き方に文句を言うな』

『あっ』


黒須類は、私が口に当てていた手を易々と掴み上げ、無防備に晒された唇に、チュッと跳ねるようなキスを落とした。


『っ、んっ……!!』


意表を突かれて息をのんだ隙に、信じられないくらい獰猛に、熱い舌を捻じ込まれた。
一瞬にして喉の奥まで追い詰められ、逃げ場を失った舌を、容赦なく搦め取られる。
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