ephemeral house -エフェメラルハウス-



喉乾いた、ジュース、ジュース、









喉乾いた









マジで喉乾いた

「うっさい!!!!!」

「おれコーラがいい」

「わかったからもう黙って」

とりあえず自販機で飲み物を買ってセナを黙らした




全く…………




満足そうにコーラを飲むセナはまるで保育園生に見える

ガキだ、クソガキ

…………………

…………………………

なんだか懐かしい

生意気で鬱陶しくて手のかかるこいつをうざいって思うのに構ってしまう

元気かな、私が居なくてもしっかりやってるかな

「あ、そういえばさ」

セナの声で現実に戻される

「ハルって今日誰と来たの?」

「え?あー」

ハルの顔が少し強ばる

「セナの知らない人だよ、友達」

「そいつ1人にして大丈夫なの?」

確かに

ハルが私たちのところに来てからもう1時間は経っている

「大丈夫だよ!!他にも仲良い人いたっぽいし」

なんだろう

少し寂しげな表情

「そいつ呼んでこいよ」

「え?」

え?

「ゆいちゃんみんなのとこ合流するの嫌っぽいしおれらはおれらで楽しめば良くね?」

こいつらしいっちゃこいつらしいけど

どっちにしろまた知らない人来るんでしょうが

「んーわかった声かけてみる」

そういうと駆け足でハルは海辺へ向かっていった





駐車場




セナと私



シーンとした空気




耳に入る音は遠くから聞こえる波の音と
定期的にあいつが吸うタバコの紙から鳴る焼ける音




「あのさ」

沈黙に耐えきれなくなった私がセナに話かける

「んー?どしたー」

「セナって普段何してんの」

すっっごいどうでもいい質問

てかぶっちゃけ興味は無い、全く無い

でも沈黙が嫌で話題に出してみた

「えー、ゆいちゃんは?」

「私が質問してんだけど」

「………え?もしかしておれのこと気になり始めた??」

「殺すよ?」

「あ、はいすいません」

一学期から何も変わらないこの絡み

「おれは………歌ってる」

「歌?」

「そう」

歌って言ったって色々あるじゃん

例えばカラオケとか

って聞こうとした時にハルが戻ってきた

友達を連れて
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