愁い流して
町を抜け林の中を歩く



土方「結構遠いな、まだ着かないのか」



「うーん、なにせ数ヶ月経ってますから記憶が曖昧で。
多分この辺だったと思うんですけど」



林道の中を枝を振り回しながら探して回る



何か落としてたりしなかったかなあ



しゃがみこんだり草むらを探したりした



もうすぐ着くと思うんだけど



「何も見つからないなあ」



丁度この辺りだと思うけど特に手がかりはない



土方「どうする?
もう少し歩いてみるか?」



「はい」



土方さんも前を歩いてキョロキョロしてる



ここまで来たのに何も収穫がないのは辛いなあ



土方さんにも申し訳ないし



そう思いしゃがみこんでいた腰を上げた



ピコン



スマホが急に反応した



「え?」



これはタイムスリップをする直前の動き



何で今



土方「何か言ったか?



え?どこに行った?」
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