恋する乙女はまっしぐら~この恋成就させていただきます!~

1ヶ月目(真琴)

***

「あぁっ!もう!!
どうしようっ!」


部屋の中をうろうろしながら、何からとりかかかればいいのかパニックになる。

料理なら手際よくテキパキ動けるのに沖田先生のこととなると頭がうまく働かない。

そうだ、まずは着替えだ。
先生は仕事終わりだからスーツを着ているはずだ。

それに釣り合うようにラフすぎず、堅苦しくもない服…迷う時間すらなくクローゼットの数少ない服の中から普段着のお気に入りのワンピースを手に取った。

それから…メイクと髪!
洗面台に駆け込み鏡に写る自分の姿にあわてふためく。


先生に夕飯のお誘いメッセージを送り、夕方にほどこしたメイク。

わかってはいたが多忙な先生からすぐに返事がくるわけもなく、諦めてごろごろしているうちに、すっかり崩れているし髪もぐちゃぐちゃだ。

(急がないと先生がもうきちゃ
うよ)

病院からうちまで車なら10分もかからない。

だけど…。


気づけば30分はたっただろうか。一向に沖田先生は現れない。

「あぁっ!!」

そういえば私!!

ものすごく失礼なことしなかった!?
出かけるならすぐに支度をしなくちゃと焦って先生からの電話を一方的に切った…。

さぁーっと血の気が引いていく。

怒ってもう来ないのかもしれない…。

壁の時計を見上げそのまま床にペタりと座りこんだ。


「やっちゃった…。どうしよう…」

とにかく先生に謝ろう。
そう思い携帯を手にした瞬間短い着信音が鳴り響いた。


そのメッセージを目にした私は、急いで外に飛び出した。

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