巡り行く季節の中心から【連載中】
「――長谷川ァ、聞いてるか?」
「あ、はい、すんません」
「お前なァ、転入初日からボケっとすんなよォ」
考え事に耽っていたせいで、前を歩く担任の言葉が一切耳に入っていなかった。
正直に謝罪すれば苦い笑みを浮かべる担任。
授業のない新学期早々ジャージ姿とは、分かりやすい典型的な体育教師だな。
なんてまた別なことを思いながら足を進める。
俺が望むのはまるで繭の中にいるような平穏なのだ。
しかし受験生の時点でそうはいかない感が否めないのが、非常に不本意である。
「ここな」
担任が足を止めた。
……三年D組か。
ドアの上にあるプレートを見上げて違和感を覚える。
前の学校が数字表記だったせいかアルファベットは新鮮味があるな。
「じゃあ俺が入ってこいって言ったら入れよォ」
そうして一足先に担任が壊れそうな勢いでドアを開け、宿題がどうとか言いながら教室内へ。
中から漏れてくる明るい笑い声が、さっきの担任が話していたうるさい奴ばかりだとかいう事実を率直に物語っていた。
「あ、はい、すんません」
「お前なァ、転入初日からボケっとすんなよォ」
考え事に耽っていたせいで、前を歩く担任の言葉が一切耳に入っていなかった。
正直に謝罪すれば苦い笑みを浮かべる担任。
授業のない新学期早々ジャージ姿とは、分かりやすい典型的な体育教師だな。
なんてまた別なことを思いながら足を進める。
俺が望むのはまるで繭の中にいるような平穏なのだ。
しかし受験生の時点でそうはいかない感が否めないのが、非常に不本意である。
「ここな」
担任が足を止めた。
……三年D組か。
ドアの上にあるプレートを見上げて違和感を覚える。
前の学校が数字表記だったせいかアルファベットは新鮮味があるな。
「じゃあ俺が入ってこいって言ったら入れよォ」
そうして一足先に担任が壊れそうな勢いでドアを開け、宿題がどうとか言いながら教室内へ。
中から漏れてくる明るい笑い声が、さっきの担任が話していたうるさい奴ばかりだとかいう事実を率直に物語っていた。