巡り行く季節の中心から【連載中】
だから何の躊躇いもなく俺はシゲを受け入れた。
誰に声をかけるべきか様子見していた俺にしてみれば、向こうから接近してきてくれたのは有り難かったのが本音である。
シゲも俺のことを偉く気に入ってくれたみたいだし、お互い面白おかしければ結果オーライだ、なんてプラスに思考を働かせてみるとするか。

その後すぐ本人の口から告げられたことだが、シゲは学年一のお調子者として名高い御方であったのだ。
こればかりは自分で言っちゃう辺りが、事実であることを証明していると感心してしまった。


「おーい、アッキー!」


ひとしきり話が弾み、自由時間も半分が過ぎ去った頃、シゲが手招きして呼んだのはいかにも賢そうなメガネ男子だった。


「アッキめちゃ頭いいんだぜ。オレテスト前は毎回アッキにお世話になってるかんなー」
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