巡り行く季節の中心から【連載中】



「始めは気安い奴ね~って思ってたけど案外いい奴だったのね、ハルって」


転入してからあっという間に二週間が経過した。
それぞれが早くもクラスの雰囲気に馴染み、委員会等の役員決めも済んだため、集団のなかで誰がどのポジションか、誰が誰とつるんでグループなのか、それなりに固定されつつあった。

俺はというと「米澤 冬香と仲良くなり隊」という直球な同盟結成をキッカケに、隣人の芳賀 夏枝とはどんどん親しくなっていった。
第三者から見て一目瞭然な変化は、まず互いを名前で呼ぶようになったところだろうか。


「あれはなんつーか、宮ちゃんの助言に基づいてみたっつーか」
「は?」


やはりナツにとって俺のファーストインプレッションは芳しくないものであったようだが、それも今となっては過去のネタだ。
ナツは英語のプリントの裏になにやら書き出している。
それ、あとで提出しなきゃいけないプリントだよな。という指摘はあえて声にしないでおこう。
< 27 / 97 >

この作品をシェア

pagetop