巡り行く季節の中心から【連載中】
「あれま~すごい人気。同じクラスになれたからといって、楽して接近できると思ってたら大間違いみたいだね~」


こればかりは加奈の発言ももっともだわ。
さすがは秋人くん。あなたの人気っぷりは底知れぬ本物ね。
だけど外野が多いのは今に知ったことじゃないし、これはせっかく手にしたチャンスだから、この一年間でやれるだけのことはやるつもりよ。


「おっはよー、夏枝!加奈!」


秋人くんを見つめる獲物をロックオンした肉食動物のような視線に気付いたらしい。
元クラスメイトであるバカ騒ぎ仲間の一人がこちらに手を振ってきた。


「夏枝も加奈も同じクラスとか最高」
「やったねー。また騒げるじゃんっ」
「一年間よろしくなー」


その声に反応して、次々とあたし達の方に歩み寄ってくるお馴染みのメンツ……の先にはエンジェルスマイルの秋人くん。
私の存在に気付くなり、秋人くんはにこやかに笑いかけてきてくれた。


「おはようございます芳賀さん。今年は同じクラスになれましたね」
「う、うん!」
「一年間よろしくお願いします」
「こちらこそっ」
< 8 / 97 >

この作品をシェア

pagetop