巡り行く季節の中心から【連載中】
ああ、眩しすぎる笑顔だわ。
サングラス無しじゃ直視するのも儘ならないほどに。

なんて目を細めているのも束の間で、今年の担任である保健体育担当熱血教師の古宮(こみや)先生が勢いよくドアを開けて教室に入ってきた。
古宮先生こと通称宮ちゃんは、強面で語尾を伸ばしたチンピラのような喋り方をするけど、思いやりがあって授業も楽しいと定評のある先生だ。
流石既婚者で二児の父だけのことはある。
去年授業教わってたけど、宮ちゃん生徒からも評判良いしラッキーかも。


「お前ら春休み勉強してたかァ?俺の教科が宿題ないからって遊んでばっかりいなかっただろうなァ?」
「また宮ちゃん担任だねー。お世話になりまーす」
「つーか新学期早々勉強の話はいいじゃん~」
「お前ら学生の仕事は勉強だって前に教えただろォ?」
「勉強勉強ってオレマジでグレちゃうよ?盗んだバイクで走り出すぜー!」
「ぎゃははは!いいぞシゲ、もっとやれ!」


教師の鑑とも言える宮ちゃんの発言に、悪ノリで不貞腐れたフリをする男子生徒。
奴のお陰で一帯は爆笑に包まれたわけだけど、よく見たらあれ学年内でもお調子者で有名な金沢じゃないの。
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