腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
私がぐっと唇を噛んだ時、後ろから
「Hi , Mr. Tanaka !」
と流暢な英語が聞こえた。
え? と思って振り向くと、
「Frankly, my dear, I don't give a damn.」
そこには、そう続けた須藤先生が立っていたのだ。
「え? あ、あの……」
田中さんは驚いたように立ち上がる。
須藤先生はいつもの白衣を脱いで、スーツ姿。
そのまま黒い瞳で、瞬きもせず、まっすぐ田中さんを見ていた。
「田中さん? 初めまして。僕、この子の父親の部下で、須藤と言います。田中さん、アメリカに住んでたんだよね?せっかくだから英語で話でもする?」
と冷たい声で言い放つ。
なにこれ、どういうこと……?