腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
「おつかれさま」
私はランチの乗るトレーをあげはちゃんの前において、自分も席に着いた。
「あ、芦屋先生。おつかれさまです」
「引っ越し、無事に終わった?」
聞くと、あげはちゃんはコクンと頷く。
しかし、どこか疲れた様子の彼女を見て、楽しい想像をしてしまった。
しかもたぶんその想像は外れてない。
「新婚ってねぇ。ま、疲れるわよね。むふふ!」
思わずおっさんのように笑うと、それに慣れているあげはちゃんは驚かず、ただ苦笑する。
「なんていうか……新婚って……いろいろ大変なんですね」
あげはちゃんは、お箸を止めたままつぶやく。「両親と離れるのも、初めてだし。なにより、須藤先生と一緒で……嬉しいけど、いつもドキドキするし」
そんなことを、顔を赤らめて言うあげはちゃんは最高にかわいい。
あぁ、もう、ナデナデしたい!
こんなかわいい子が須藤先生一人に独占されていていいのだろうか。
そう思うと、須藤先生に対して少しの嫉妬心が混じる。