腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


「本当。やっぱ須藤先生って腹黒いし、策士だし、超ネチっこいわよねぇ」


 私が言うと、あげはちゃんの顔がみるみる赤くなって、
 泣きながら机に突っ伏した。


「うわぁあああああん! 須藤先生、騙すなんてひどいぃいいいい!」


 そんなことでえぐえぐと泣き出すあげはちゃんを見て、
 不覚にもキュンとしてしまった。

 は……反応がかわいすぎる。
 あげはちゃん見てると、いじめたくなるのは確かだ。


 ただ、ほどほどにしておかないと、いつか自分も容赦なく沈められそうだが……。
 そう思って、ブルリ、と身体が震える。



 ……ま、それも見つからなきゃいいのよね。

 これから、どうやってあの蜘蛛の巣を交わしながら、
 もっとあげはちゃんと仲良くなろうかしら……。

 自分にとって須藤先生の存在は憂鬱なものだが、
 あげはちゃんというおいしい餌がある楽しい課題でもある。


 思わず私はクスリと笑った。
 大学教員っていうのはね、難しい課題ほど燃えるのよ。


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