腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】

「なんかお父さんから変な電話あったよ」

 私が朝食の時に母に言うと、母はあきれたように笑う。
 ちなみに朝食の席には、母と私、そして当たり前のように、須藤先生が私の隣に座っていた。


「お父さん、あげはが25になっても心配なのよ。男の人と一緒にお泊まりなんて」

「……は⁉」

 私は思わず飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになる。
 そして、隣に座って朝食をとっている須藤先生を睨んだ。


「大事な娘さんを外泊させるのに、ご両親の許可なしではできないでしょう」


 須藤先生は悪気など全くないようにさらっと言う。

「なっ……なっ……!」

 なんてことだ!

 そもそも25にもなって両親の許可のもと外泊って……
 せめて嘘ついて誤魔化してくれ……。


「あの、え……えーーーー?」

「男女グループ6人で行くって」


 母は言う。
 ……須藤先生、そこは誤魔化してくれてたんだ。

 思わずほっとして私は息を吐く。
 そして、頷いてコーヒーを口に含む。

 落ち着け、私。

 ゲスドウはそういうところも余念がないはず。
 なにせ女慣れしている。任せよう。

 そんな私を見て母は続ける。


「……そういうことになってるんでしょ?」


< 98 / 252 >

この作品をシェア

pagetop