腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
「なんかお父さんから変な電話あったよ」
私が朝食の時に母に言うと、母はあきれたように笑う。
ちなみに朝食の席には、母と私、そして当たり前のように、須藤先生が私の隣に座っていた。
「お父さん、あげはが25になっても心配なのよ。男の人と一緒にお泊まりなんて」
「……は⁉」
私は思わず飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになる。
そして、隣に座って朝食をとっている須藤先生を睨んだ。
「大事な娘さんを外泊させるのに、ご両親の許可なしではできないでしょう」
須藤先生は悪気など全くないようにさらっと言う。
「なっ……なっ……!」
なんてことだ!
そもそも25にもなって両親の許可のもと外泊って……
せめて嘘ついて誤魔化してくれ……。
「あの、え……えーーーー?」
「男女グループ6人で行くって」
母は言う。
……須藤先生、そこは誤魔化してくれてたんだ。
思わずほっとして私は息を吐く。
そして、頷いてコーヒーを口に含む。
落ち着け、私。
ゲスドウはそういうところも余念がないはず。
なにせ女慣れしている。任せよう。
そんな私を見て母は続ける。
「……そういうことになってるんでしょ?」