狼男  無限自殺 編


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「アンナ。」


「ん~?」


「提案があるんだけど・・

いやもし“彼女が出来たらやってみたい”って、

高校生ぐらいの頃からずっと妄想してた俺の野望がありまして・・。」


「なにその敬語~。」


「カウントダウンの時にさ・・
こう・・日付が代わる瞬間に・・。」


「・・・・?」


「いや!やっぱり恥ずかしいからやめとく!」


「いやいや気になるじゃん!!」


「また23時20分頃になったら考える!」


「じゃあ楽しみにしておくねっ。」


「うっし!じゃあそれまでは[K-1]見ながら夜は蕎麦でも食べよー。」


「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・え?どうした?」




「・・・・うん!やっぱり大晦日と言ったら格闘技だよねっ。」


「だな!」






・・・帰りたくないよ・・・・

もう二度と・・
一人になりたくないよ・・・。


ここに居たいな・・ずっと・・・
振り返って戻りたいな・・・・


シンジ君がいない世界なんて・・
もう行きたくない・・。

私はずっと・・その声の・・
その肩の・・・その胸の・・


・・シンジ君にずっと・・・
・・・寄り添っていたいよ・・・。




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