あの日のあの雨が君をさらっていってしまった。




「うちも森下小の4年生で誕生日は10月20日
A型。…お兄ちゃんと妹がいるんだ。
……」

どうしてもそこから先が言えない…
言えないんじゃないんだ言いたくないんだ
これで嫌われてしまったらどうしよう
ひかれてしまったらどうしよう
頼だからこそ言えた話で
優とはさっきあったばかりだ
きっとうちを怖い、きもいと思ってしまうのではないか?
そんなことが頭の中をずっとまわる。

「…言いたくなきゃ言わなくてもいーんだぞ」

頭にふわっと何かがふれた
何かと顔を上げると
頼が頭を撫でくれていた
頼は無鉄砲でバカだけどこんな時はほんとに嬉しい

「んーん。言うよ」

「あのね、優…うちねお父さんに殴られたりしててあざとか傷とかいっぱいあって腕とか足気持ち悪いの
だから時々無意識のうちに死にたいって言っちゃうの………ひいちゃった?」

どうしても隣を見れない…怖い…
目のまわりが熱くなる
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