夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
自分に言い聞かせるように言った。
まだ終わってない。最初の一歩を踏み出せただ け。
「そっか。強いな、胡桃は」
そう言って椿は引かれてない方の手で私の頭をくしゃくしゃにしてきた。思いがけないことに鼓動が速くなる。
「くすぐったいって」
苦笑いまじりに言うと、椿はいじわるっぽくクスクスと笑う。それから私の隣に並んできた。肩が触れ合うほどの近さにますます鼓動は速くなる。
「胡桃はなんだと思う?」
「え?」
「さっきの生きる意味」
ぼんやりとしている頭を早急にフル回転させるけれど、何も答えは出てこない。きっと今は目の前のことに必死でそんなことを考える余裕などなかったのだろう。
私は椿を助けたい。リスクを伴ったとしても。だけど助けたあとは何を希望に生きればよいのだろうか。自問自答してみても回答は出てこない。
「難しいかな。けれど今は目の前のことに集中したい」
そう。幽霊になってから人任せで呑気な性格に変わった仁菜。椿の祖父の自殺。九年も母から虐待を受けていたという事実。すべての謎が明かされて決着が着くまでは。
まだ終わってない。最初の一歩を踏み出せただ け。
「そっか。強いな、胡桃は」
そう言って椿は引かれてない方の手で私の頭をくしゃくしゃにしてきた。思いがけないことに鼓動が速くなる。
「くすぐったいって」
苦笑いまじりに言うと、椿はいじわるっぽくクスクスと笑う。それから私の隣に並んできた。肩が触れ合うほどの近さにますます鼓動は速くなる。
「胡桃はなんだと思う?」
「え?」
「さっきの生きる意味」
ぼんやりとしている頭を早急にフル回転させるけれど、何も答えは出てこない。きっと今は目の前のことに必死でそんなことを考える余裕などなかったのだろう。
私は椿を助けたい。リスクを伴ったとしても。だけど助けたあとは何を希望に生きればよいのだろうか。自問自答してみても回答は出てこない。
「難しいかな。けれど今は目の前のことに集中したい」
そう。幽霊になってから人任せで呑気な性格に変わった仁菜。椿の祖父の自殺。九年も母から虐待を受けていたという事実。すべての謎が明かされて決着が着くまでは。