夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
その日の帰り道。ふと、昨日のことを思い出して気づけば大木公園に行っていた。どしりとそびえたっている大木の前にはジーンズと青いパーカーを着てうずくまっている椿がいた。

「大丈夫?」

そう言いながら近くに寄ろうとすると、

「……来るな」

というナイフのように冷たい言葉が刺さってくる。いつもの彼とは全く違うようだ。そういえば今日もサボりなのか学校を休んでいた。

「なんか変だよ。東山君じゃないみたい。私なんかでも話を聞くことぐらいはできる。だから」

心配しているのが伝わるよう強く言って震える足をなんとか動かす。

「来るな!」

氷のように冷たい言葉がまた胸に刺さってくる。そんなこと言わないでほしい。私の豆腐のように弱いメンタルが壊れてしまうから。わけがわからなくて心は焦りを増した。

「どうして?」

「今は一人にさせて。そうでもしないと、胡桃を殴ってしまいそうだから」

吐き捨てるように椿は忠告してきた。同時に体が震えて足が動かなくなる。

いっそここから逃げ出してしまいたい。誰かが悲しんでいるところを見ているのはつらいから。今だってそう。泣いている彼を見ていたくない。

仁菜の自殺シーンが脳裏によぎる。
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