Sweet Love~極上に甘い恋~
「疲れました」

手帳をペラペラとめくりながら、わたしは言い返した。

「甘いものはいかがですか?」

続けて大森さんが言った。

えっ!

そう言われて手帳から顔をあげようとした瞬間、わたしは騙されたことを思い出した。

このやり方でファーストキスを奪われたんだ~!

「け、結構です!」

わたしは返事をした。

2回も騙されると思うんじゃないわよ!

わたしはそれほどバカじゃないんだから!

自分にそう言い聞かせながら、手帳を見ていた時だった。
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