Sweet Love~極上に甘い恋~
「わたしを?」

続けて質問したわたしに、二階堂くんが首を縦に振ってうなずいた。

その時だった。

二階堂くんがわたしの手を握った。

小さな紙を手の中に押し込まれたのと同時に、手が離れた。

わたしは突然の出来事に、目をパチパチさせた。

な、何が起こったの?

「それ!

……俺の携帯電話のアドレスだから」

二階堂くんはそれだけ言うと、走り去った。

ずいぶん、一方的なやり方だな。

そう思いながら、わたしは小さくたたまれた紙を広げた。

そこには二階堂くんの言う通り、携帯電話のアドレスが書かれていた。
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