Sweet Love~極上に甘い恋~
…ありえた。

わたしは目の前の光景に絶句していた。

明日は雪が降る…と言うか、雪を通り越してヤリが降るような気がする。

二階堂くんが校門で待っていたのだ。

わたしは校門に歩み寄ると、
「二階堂くん、だよね?」

二階堂くんに声をかけた。

「ん…ああ」

二階堂くんがわたしに視線を向けた。

何故だかわたしたちの間を沈黙が襲った。

その沈黙を破ったのは、わたしの方からだった。

「待っててくれたの?」

そう言ったわたしに二階堂くんは恥ずかしそうに少し頬を紅くすると、
「そう、だけど?」
と、ぶっきらぼうに言った。
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