天然お嬢と双子の番犬さん
「そ、それってどういう効果が…あるの…」
「あ…あたしは知らないわよ!?でもまぁ…その一般的に媚薬って言うのかしら…そう言うのが入っているらしいから…そういう事に使うんでしょうね。
…まあ、あたし達とは無縁の物になるでしょうけど。麻薬と同じみたいで裏で取引されるって聞いた事があるわ。本当かどうか分からないけど」
び、やく…?それってつまり…、
私が飲ませられたあのクスリはそういう効果があったって事だ。
「もし…もし飲んじゃったらどうなるのかな?」
鞠は考えた後、口を開いた。
「何とも言えないけど…多分そういう事をするまで治らないんじゃないかしら?…媚薬を抑える薬なんて聞いた事無いもの」
それってつまり…、
私があの時それを飲んじゃったから。
あんな事をする事になったって事…?
私があの時───────、捕まったから。
…謝らなきゃ。ふたりに。
私のせいだった。全部。それなのに…和と湊は、それを言わずにいてくれた。
きっと私の為に言わなかったんだ。
───────立ち上がると同時に、視界が歪んだ。
「花、そろそろ戻るわ…あれ?」
振り返った鞠。しかしそこには誰も居なかった。