天然お嬢と双子の番犬さん
「─────ねぇ、お嬢?」
ぎゅーっと力強く和と湊を抱きしめてる時だった。
突然和に引き剥がされたのは。
あ、あれ?
もう終わり?
ちょっと寂し…、
「キスしていい?」
スパーン!と和の脳天に湊の手が落ちてきた。
頭を抱えて蹲る和と溜息を吐く湊。
「…にすんだよ。湊」
「ガッツき過ぎなんだよお前は」
湊は私の頭を撫でながら、
「気にしなくていい」と言った。
きす…。
ツンツンと湊の袖を引っ張った。
「前みたいなのじゃなきゃ…いいよ?」
「「……は、え?」」
鳩が豆鉄砲を食ったような顔になっていた。
「強引なのは吃驚しちゃうから」
「は?いや…それは、当たり前!だろ!」
「湊?顔凄い赤いよ?もしかして…私変な事言った!?」
「ち、げぇ!そういうことじゃ…!」
そこまで言った時、今度は湊が沈没。
和の鉄拳によって湊が落ちたらしい。
「…に、すんだ」
「少し黙ろうか?」
満面の笑みで湊のことを睨む和はとても恐ろしい。
「お嬢…ごめんね。あの時ちゃんとお嬢の気持ち分かってあげられなくて。辛かったよね?」
「辛くは無いよ。吃驚しただけだよ。ただ…他の人ともこうやってたのかなって思っちゃったけど」
後半はモゴモゴと話してしまった。だって未だに根に持ってるってどうなのかなって思ったから。
「お嬢…これは本当の事だから信じて欲しいんだけど、」
そう言って私の頬を撫でてくれる和。
頬を赤らめている和は、気まずそうに視線を逸らす。
「実は僕達、お嬢が初恋なんだよね」
「え……………、ええぇ!?」