天然お嬢と双子の番犬さん
「おい!花!聞いてんのか!」
ええ…痛みに集中して聞いてないや。
もう一度聞かなきゃないかな?
それより、痛いから離してほしい。
「「おい」」
湊が先輩の手首を掴んだ。強く握ってるのだろう、ギリギリと音がした。
「「その手を離せ」」
一瞬ビクッとなり、離れていく手。
いや、湊が無理矢理離してるんだと思う。
ちょ…っと!
二人を引っ張って離れた。先輩は湊が握っていた手首の方を抑えている。少しだけ見えた手首には、痕がくっきり残っていた。
先輩に背を向け、二人を屈ませてからコソコソ話。
「怪我させるなってパパ言ってたでしょ!」
「あー、でもあれが悪いよ。先に手を出したのあっちだし」
そう言う問題じゃないの!正当防衛どころか過剰防衛になるよ!