離縁するはずが、エリート外科医の溺愛に捕まりました
広く真新しい新居でひとりきり。
そんな寂しい新婚生活があるだろうか。
新婚旅行はおろか、デートすらもしていない。
私の望んだ、恋愛をする新婚生活はそこには存在していなかった。
いい加減我慢の限界がきた私は、両親に離婚したい旨を伝えた。
結婚と同時に私はひとりきり。
こんなことならお見合いも初めから断れば良かったと必死に訴えると、両親は私を不憫に思ったのか離婚を申し出ることに反対はしなかった。
みのりが不幸せだと感じるのなら仕方ない。
医院のことはまた一から考え直そうと言ってくれた。
だから私は迷わず離婚届をもらいに役所を訪れ、用紙に記入をした。
そして今日、達樹さんが帰国する。
今からこの用紙を持って空港に出迎え、その場でサインをしてもらうつもりなのだ。