離縁するはずが、エリート外科医の溺愛に捕まりました


「でも、待って、私、心の準備的なものが」

「そんなものはしなくていい。それを待ってたら、空が明るくなってきそうだしな」


 な、なんて俺様的考え!?

 そう抗議したくなったものの、もはや私にその余裕は残されていなかった。

 いつの間にかブラウスのボタンは全てはずされ、中に着ているキャミソールが丸出しに。

 はだけた肩の部分からはブラ紐まで露わになっていて、反射的に胸元を両手で覆い隠した。


「悪いが、隠されると暴きたくなる性分なんだ」

「あっ」


 クロスしてガードしていた手を掴まれ、両手を広げる形で取られてしまう。

 ベッドに手首を縫い付けられると、晒してしまっている眼下の自分の姿に顔に一気に熱が集まった。

 どうしたらいいのかわからず、現実逃避するように顔を背ける。


「みのり、顔を見せて」

「嫌です、恥ずかしい」

「だから、そう言われると逆効果」


 顔を背けたせいで向けてしまっている耳に近づかれ囁かれると、それだけでぞくりとする。

 追い打ちをかけるように耳珠を舌で撫でられ、「あっ」と自然とそれらしい声が出ていた。

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