どうしているの?ねぇ、先輩…



「じゃあこれ壁に貼っとくから、毎日復唱してねー」


私の手から取り上げた紙は、洋平先輩が本当に生徒会室の壁に貼りつけた。

恥ずかしいしむかつくけど、過去2回の失態があるから言い返したところで負けるのは目に見えている。

そもそもこの先輩たちに、口で勝てるわけがない。


ガラガラ


「イズミンが討論会お疲れ様ーってジュース買ってくれましたよ!」


開いたドアから入ってきたのは、ジュースを持ったにっしーとごっつ先輩だ。


「お、まじ?イズミンたまには気が利くな!」

「どれ飲みますか?」

「なにあんの?」

「えーと、イチゴミルクとコーヒー牛乳とフルーツ牛乳とー」

「あと肉まんも買ってくれたよ」

「え、購買の肉まんですか?すごい美味しいって噂の!」

「そうそう、丁度蒸しあがったとこみたいで買ってくれたの」

「うおー!肉まん!めっちゃ美味いんだよな!」



みんなで肉まんを食べてジュースを飲んで、仕事なんてしないで喋って過ごす。


そんな11月の、楽しい放課後。


好きな人と過ごす、貴重な放課後。


届かなくても、報われなくても、彼女がいても。

放課後は、いつも一緒だから。

この場所で、必ず毎日会えるから。

それがせめてもの救い。


だったのに……


あっという間に12月に入って、あっという間に迎えた2学期の終業式。

校長先生の長い挨拶と違って、生徒会長の真面目な挨拶にドキドキして。


そしてそのまま迎えた冬休み。


先輩と会えない毎日が始まってしまった……


< 200 / 550 >

この作品をシェア

pagetop