どうしているの?ねぇ、先輩…
あず先輩はかっこいい。
信頼できるし頼りになるし、性格だってすんげぇいい。
だけどどんなに考えても、瞬ちゃんのタイプの女子には見えない。
じゃあなんで付き合ってるんだろうって。どこを好きになったんだろうって。
初めてそんなことを聞いたら、隣を歩く瞬ちゃんの横顔が柔らかく笑った。
あず先輩を想って……笑って、
「その質問、前に七瀬にも聞かれたな」
「え……」
こんな時に美香の名前が出てきたことに、驚いた。
今の横顔は、あず先輩を想って笑ってたんじゃないの?って。
「俺さぁ、あずのどこが好きなの?って聞かれても、正直よくわかんねんだ」
「……」
「タイプとはかけ離れてるし、お互いが理想とする考えや価値観も全然違ぇの」
「……うん」
「でもまぁ、尊敬できたのかなー。違う考えを持ってるからこそ、刺激を受けるっつーか。もっと話してみたい、もっと知りたいって……そう思ったんだろうね」
そう話す瞬ちゃんは、あず先輩のことを想っているように見えるけど。
だけどやっぱり、なにか悩んでる顔してた……