どうしているの?ねぇ、先輩…
「美香…」
「、…」
彼女って、なに?
なんで連れて行っちゃうの?
だって、約束してたのは私たちじゃん。
一緒に初詣に来たのは、私たちじゃん……
彼女は、彼女って……
どこにいても、どんなときでも、あんな風に優先されるの?
ズルいよ……
そんなの、ズルい……
周りの人たちの、「明けましておめでとー」って騒ぐ声が耳に届いた。
今年の始まりは瞬先輩と一緒にいられるって、思っていたのに。
そんなちっぽけな望みさえ、彼女じゃないってだけで叶えてもらえない。
「ね、俺甘酒持ってくるからさ、瞬ちゃん戻ってくるまでここで飲んでようよ」
「……」
「大丈夫だって、すぐ戻ってくるから」
「、」
口を開いたら涙が零れそうで……直人くんの言葉にも、上手に返事ができない。
「ちょっと待っててね、甘酒取ってくる」
直人くんが、甘酒を取りに人混みの中を駆け出していく。
誰もいなくなって、私はやっと顔を上げた。
新年を迎えてたくさんの人が笑っているのに……
その中で私だけが、笑えてない。