どうしているの?ねぇ、先輩…



「美香っ!」



神社の出口に向かって走る私を、直人くんの声が引き止めた。


「やっと見つけた、なに、どこ行ってたの」

「……うっ…」

「美香?」

「…ぅ、……うぅ……」



ねぇ、もうやだよ。


私、もういい……




適わない。


私なんかじゃ全然、適わないんだ。



「、…ぅー……」



だってあんな風に、抱きしめて、キスして……


あんなの、邪魔なんてできるわけない。


邪魔なのは、どう考えても私のほうだもん。




もう、いい。


もう、「好き」をやめるから、手放すから。



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