どうしているの?ねぇ、先輩…
見たくない光景を見てしまうかもって思っていたのに。
今聞こえるのは、噛み合わない2人の会話……
「わかんなくて当然だよ。瞬くんと私、そもそも背中向けてるみたいに性格違うし」
「……」
「最初のころよく言われてたじゃん。春田と佐伯って背中向けてる性格なのになんで付き合ってんの?って。みんなにわかるほど、私たちって性格も考えも真逆なんだよ」
ケンカなのか、ケンカじゃないのか……
言い争うわけでもない2人の会話は、どうしてか私の心臓をドキドキさせた。
このままケンカしちゃえって思ってる?
このまま別れちゃえって思ってる?
わかんないけど、ドキドキが止まらない。
「それでも……俺は助けたいって思うよ」
「……」
「好きならそう思うのが普通だろ?悩んでるなら相談に乗りたいし、重い荷物は持ってやりたいし、彼氏として彼女のこと支えてやりたいって思うのは当然だろ?」