どうしているの?ねぇ、先輩…
「当然かもしれないけど、でも私にはその当然はいらないの。普通の女の子がされて喜ぶことが、私には喜べないの」
「っ……だったら黙って見てろってことかよ。なにされてても、なに言われてても、俺は黙って見てろってこと!?」
「私は弱い女じゃないの!変な女かもしれないけど、守られるくらいならほっとかれるほうがいい!女だからって荷物も持ってほしくないし守られて生きたくないし、私は男にも負けない強い女になりたいの!」
「、…」
シーーンとした、空地の中。
「……意味わかんねぇ」
不機嫌に言ったその声から逃げるように、あず先輩が歩き出した。
こっちに向かって歩いてくるから、私は更に身を潜める。
すぐ横を通り過ぎて行ったあず先輩の背中を、見えなくなるまで見送った。
「強い女」……あず先輩は、今でもすごく強く見えるのに。
「盗み聞き?」
「!」