どうしているの?ねぇ、先輩…
幸せに、浸る。
幸せがいつまでも続く世界を、頭の中でならイメージできるし、そんな世界を望んでいたはずなのに……
でも、頭の中の世界は今の私にとっては現実的じゃない。
今はもう、想像や妄想の中で恋をしているわけじゃないから。
いつか悲しい想いをして別れる現実があるのなら、最初から覚悟を決めておいたほうが傷は浅くて済む。
「いつか」や「もしも」の覚悟をしておかないと、
その時が、今は怖い……
「……高校生のカップルはほんとんど別れて終わる、って。じゃあ美香は、私とチトセもいつか別れるって思ってるの?」
「えっ」
めぐちゃんの声が……少し、怒っている気がした。
「いつもそんな風に思って、私とチトセの話聞いてたの?」
「それは……」
「違う」って、言おうと思った。
でも……言えなかった。
だって「いつか別れる」って、思ってなかったわけじゃない。
だって大人のはずのお父さんやお母さんでさえ、気持ちが離れていったから。
昔はあんなに仲が良くて幸せだったのに。
それでも気持ちは変わるって、この目で見てきたから。
それが現実だって、気付いてしまったから……