どうしているの?ねぇ、先輩…



放課後、生徒会室に行く前に飲み物を買おうって、自販機に向かって渡り廊下を歩いていたら。

偶然、ほんとに偶然、瞬先輩と鉢合わせた。


「お、七瀬。これから生徒会室?」

「はい、その前に飲み物買おうかと」

「じゃ、俺も買いに行こーっと」


当たり前のように、先輩が私の隣を歩く。

当たり前に、心臓が速度を上げていく。


「七瀬んとこのチーム、リーダー決まった?」

「はい、章くんになりました」

「……」


リーダーが決まった報告をしたら、

先輩の顔が少し、機嫌を損ねるようにムッとした。


「出た、“章くん”。なにこれ、俺“章くん”に宣戦布告されてんの?」

「え」

「うわ、それまじでむかつくわ」


また怒ってるのかな、って。

でも別に、悪いことはしてないから怒ってないかなって。

怒っているとしたら、私じゃなくて章くんに?って。

頭の中であれこれ考えながら歩いていたら、自販機の前に着いていた。


「七瀬どれ飲む?」

「えと、フルーツオレを」


自販機から、フルーツオレが落ちてくる。


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