どうしているの?ねぇ、先輩…



「私の嫌がることはしたくないって、さっき……」

「うん、言った」

「だったら」

「イヤなの?」



先輩の手が、立ち上がりかけた私の手を掴んで引き止めた。


キスもして、何分も抱きしめられていたのに。

触れる手1つに、まだこんなにドキドキするんだ。


「イヤ、とかじゃなくて、…でも今は」

「今じゃなくていーよ。今は生徒会室行かなきゃだし」


今じゃ、ない?

じゃあ……これから先の話?


「俺、七瀬の嫌がることはまじでしたくねーの。したくないしするつもりもない。でもやっぱ正直、一緒にいたら色々触りたくなっちゃうし、くっつきたくもなるし、くっついてたらもっと色々したくなるし、ってのが正直な気持ちっつーか」

「……」

「自分で言うのもあれだけど、男子高校生の頭ん中なんてそういうことしか考えてないから。だからイヤな時は遠慮しないでハッキリ言ってほしい。七瀬言える?俺にちゃんとイヤって」


嫌なことは嫌って言えるかって、聞かれたら……

言えるような、言えないような、微妙なところ。


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