どうしているの?ねぇ、先輩…

<章side>



会長抜きで最後の打ち合わせが始まる前、美香が俺の顔を覗き込んだ。


「章くん、なんか怒ってる?」

「別に」


怒ってはない。

けど、むかつく。


急用?

世間では元カノのとこに行くことを「急用」って言うのかって、まじでむかつく。

つーか意味わかんねぇ。

あいつ。

あの生徒会長。


美香と付き合ってるくせして、なにあれ。



「章くんやっほー!」


隣に座り込んだ直人は、ここで知り合って以来妙に懐いてくる。


「聞いてよ章くん、今日数学の時間にさー!」


隣で今日1日の出来事をなんでか聞かされるから、俺はお前の彼女か!って突っ込みたくなるのをグッと堪えて息を吐いた。


生徒会長が不在の中、最終確認の集まりは約1時間で呆気なく終了。

ゾロゾロと教室を出て行く人の波に乗って、俺も生徒会室を出た。



「章くんまったねー!」

「おー」


生徒会室を出て向かって行くのは、自分の教室でも玄関でもなくて……


上へとあがる、階段。


この学校の1番上。


つまりは屋上。


< 392 / 550 >

この作品をシェア

pagetop