どうしているの?ねぇ、先輩…
<章side>
会長抜きで最後の打ち合わせが始まる前、美香が俺の顔を覗き込んだ。
「章くん、なんか怒ってる?」
「別に」
怒ってはない。
けど、むかつく。
急用?
世間では元カノのとこに行くことを「急用」って言うのかって、まじでむかつく。
つーか意味わかんねぇ。
あいつ。
あの生徒会長。
美香と付き合ってるくせして、なにあれ。
「章くんやっほー!」
隣に座り込んだ直人は、ここで知り合って以来妙に懐いてくる。
「聞いてよ章くん、今日数学の時間にさー!」
隣で今日1日の出来事をなんでか聞かされるから、俺はお前の彼女か!って突っ込みたくなるのをグッと堪えて息を吐いた。
生徒会長が不在の中、最終確認の集まりは約1時間で呆気なく終了。
ゾロゾロと教室を出て行く人の波に乗って、俺も生徒会室を出た。
「章くんまったねー!」
「おー」
生徒会室を出て向かって行くのは、自分の教室でも玄関でもなくて……
上へとあがる、階段。
この学校の1番上。
つまりは屋上。