分岐点  ~幸せになるために

クリスマスに 頼太から 指輪を贈られて。


お正月に 親同士の ご挨拶をして。

結婚式は 4月に決めた。


これからは 忙しくなるなぁ。


「沙耶香と再会して 一年か。」

頼太と一緒に 地元の神社に 初詣に行き。

「そうだねぇ。あの時は まさか こんなことになるって 思わなかったなぁ。」


「へぇ…? 俺は 思ったけど?」

「エーッ? 嘘でしょう?」


「嘘じゃないよ。二回目の 一目惚れだったから。今度は 絶対諦めないって 決心したんだ。」

「またまたぁ…頼太 口が上手いからなぁ。」


「まぁ これから 証明してやるよ。俺が どれだけ 沙耶香に惚れてるか。」

「フフフッ。ありがとう。」


頼太の 真っ直ぐな愛が くすぐったくて。

私は 頬を染めて 頼太に微笑んだ。


私達は きっと 幸せな家庭を 作れる。


そういう家で 育ったから。


これから私は 頼太と一緒に 生きていく。

小さなことでも 相談しあって。


父や母みたいに 年を取るまで ずっと一緒にいる。










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