【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
「……体が冷えたら大変だ。温かい黒豆茶でもいれようか?」
「あ、わたし、やりますよ?」
「いいんだ。俺がやりたいんだ。座って待っててくれ」
那智さんのその優しさは、わたしにとっては例えるなら、甘いスイーツみたいな優しさだ。とろけるような濃厚さとか甘さがあるのに、ちゃんと芯はしっかりしてて、素敵だなと思う。
すると、麻美からLINEがきていた。どうやら仕事の内容のようだ。今はつわりでなかなか仕事に行くことが出来ないため、出来る時は家で在宅という形で仕事をしている。
だけど油断してるとすぐにつわりが襲ってくるから、なかなか集中出来ない。
つわりに悩まされているけど、そんなことで弱音を吐くことが出来ない。お腹の中で、赤ちゃんが頑張っている証拠なんだから。
つわりということもあり、食べられるものは限られるけど、それでも那智さんに支えてもらいながらなんとか過ごして生きている。
とにかく安定期に入るまでの辛抱だからと、いつも自分に言い聞かせている。