仮面夫婦だったはずですが妊娠したら、カタブツ社長は新妻への愛を抑えきれない。
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「おぉ、蓮司いらっしゃい。早かったな」
家を出て30分、高級住宅街に佇む一軒家に私と蓮司さんはやってきていた。
「あぁ、葵結さんが今からでも大丈夫って言ってくれたからすぐにきたよ」
「あはは、そうか。葵結が待ってるよ、入って」
家の中に入り、リビングに案内されると綺麗な女性と3歳くらいの男の子がソファに座って一緒にテレビを見ていた。
「葵結、蓮司と咲良ちゃん来たよ」
葵結と呼ばれた女性が振り向き「いらっしゃい」と言い、優しく微笑んだ。
「2人とも座ってください、今お茶を用意しますね」
「俺がお茶やるから葵結は準備するものあるだろ?」
葵結さんは、「そうね! じゃあ、お願いします」と言いリビングを出て行った。
「蓮司も咲良ちゃんもここ座ってて、お茶どうぞ」
「あぁ、ありがとう。紘、急にごめんな」
「いや、葵結が楽しそうだからいいんだ」
紘希さんは、男の子を抱き上げると蓮司さんが「大きくなったね、結希くん」と言って頭を撫でた。
「だろ? 毎日大きくなってく感じするよ」
紘希さんはそう言うと、葵結さんがリビングに戻って来た。
「お待たせ。紘くんお茶ありがと」
「いいよ、結希は見てるからゆっくり話して」
結希くんを抱っこして紘希さんは出て行くと、葵結さんはタブレットを差し出した。