仮面夫婦だったはずですが妊娠したら、カタブツ社長は新妻への愛を抑えきれない。



 蓮司さんと2人で今日は久しぶりのランチデートの日。


「そうだ、咲良。ベビーシッターさんとハウスキーパーさん契約したよ」

「見つかったんですか? 心配だったんです、短大言っている間どうしようって」


 実は私は蓮司さんの提案で4月から短大に通うことになった。


「俺も頑張るし、咲良に何も気にせず頑張ってほしいから」

「ありがとうございます、嬉しいです」


 通学のために、蓮司さんは学費も出してくれて通学する際の咲茉を見てくれる人や家政婦さんも探してくれた。


「まだ若いんだから学べることは学んだ方が良いんだよ、俺はそう思ってるから」


 蓮司さんは車を駐車すると「もう予約時間だし行こうか」と時計を確認して、シートベルトを外した。すぐに私の方に周りドアを開ける。


「ありがとう蓮司さん」


 蓮司さんにエスコートされながらお店に入ると予約席に案内され、レトロで可愛い椅子に座った。




< 55 / 56 >

この作品をシェア

pagetop