仮面夫婦だったはずですが妊娠したら、カタブツ社長は新妻への愛を抑えきれない。


 蓮司さんが予約してくれたコース料理を食べ終える頃にはお腹はパンパン。本当においしかった……。


「咲良、デザートもあるんだけど食べれる?」

「え、デザート!? 食べる!」


 蓮司さんはいつもと同じ優しい声で問いかけるとすぐにケーキプレートがやってきた。そのプレートには、チョコレートで文字があり私は思わず涙が出てきそうになった。


「蓮司さん……これ……」


 ケーキプレートには【これからもずっと一緒に】と書かれていた。


「返事は?」

「うんっ……こちらこそ一緒にいてください」



 私たちのはじまりは、愛なんてない結婚だった。ずっと愛されないんだろうなと思っていたけど、今は愛情でいっぱいの毎日と大好きな蓮司さんと一緒にいられて幸せだ。


「……家帰ったら抱きたいんだけど」

「え、えぇ!? む、無理!!」


 未だにドキドキしっぱなしで好きが増えてくる毎日だけど、毎日伝えようと思う。


「好きです、蓮司さん」




fin.










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