溺愛王子は地味子ちゃんを甘く誘惑する。
「はあーーー」
俺は広げた布団の上に大の字に寝転んだ。
和室ならではの風格のある天井の模様をぼーっと眺める。
「俺はお前の親友だけど、乃愛の兄貴でもあるからどっちの味方って言えねえし。でも、ハッキリしてんのは、どっちも味方だってことだ」
「……」
「だから、ふたりが傷つかないでいてくれたらいいと思ってる」
嶺亜の気持ちはすごくわかったし、そう言ってくれるのはありがたかった。
結局俺がまいた種が、乃愛にも真帆にも、複雑な想いをさせてしまっているとい
うことには間違いない。
これを解決できるのは、結局俺しかいないんだ。