またいつか君と、笑顔で会える日まで。
このスイーツをだしに萌奈の家まで行ってみよう。

20時にバイトを上がるとあたしはすぐさま萌奈の住む町へ向かった。

「こんばんは。突然すみません。このあたりに青木萌奈っていう高校生が住んでいるんですけど、知ってますか?」

「えっ。青木萌奈ちゃん?あなた、名前は?どうして彼女のことを?」

ほんの少しだけ警戒したようにあたしの顔を覗き込んだおばさんに微笑む。

すぐに否定しないということは萌奈を知っているに違いない。

よかった。ツイてる!!こんなすぐに萌奈を知っている人と出会えるなんて!!

思わず目を輝かせる。

「あたし、一橋リリカって言います。萌奈と同じクラスなんです!!家に行きたいんですけど、場所を知らなくて」

「家に?本当に……?」

「はい。ほらっ、制服も一緒です。青光高校」

「あら、本当だわ。でも、あなたのような派手な子が本当に萌奈ちゃんと同じ学校なの……?」

「えっ、マジか。あたし疑われてる……?えっと、じゃあ、学生証見せます。それなら信用してもらえます?」

暗がりの中取り出した学生証をスマホのライトで照らすと、おばさんはまじまじとあたしの顔と学生証を吟味した後納得したように頷いた。
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