薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
純の歩みは早くて、腕に絡みついていないと置いて行かれそうだった。
アルパカを楽しみにしているのは、もしかしたら私より純の方なんじゃないかと思った。
そうこうして、ちいさな牧場のようなところに辿り着いた。
「いる!」
木の柵のなか、アルパカが二頭いた。
柵の前には子どもからお年寄りまで、数人の列ができていた。
皆、私たちと同じ、エサ遣りが目的なのだろう。
「生で初めて見る。ヤギと羊の間? みたい」
「思ったよりでかいな」
へー、と純は声を漏らす。
そこで、飼育員がフェンスを開ける。
「はい、お待ちいただきありがとうございます」
若い女性の飼育員さんはインカムをつけていて、ざわざわしている園内でもよく声が通った。
「今からエサをお配りいたしますので、順番に中にお入りください。アルパカちゃんに触れても結構ですよ。でも、叩いたりしないでくださいね。アルパカちゃんびっくりしてしまうので」
アルパカを楽しみにしているのは、もしかしたら私より純の方なんじゃないかと思った。
そうこうして、ちいさな牧場のようなところに辿り着いた。
「いる!」
木の柵のなか、アルパカが二頭いた。
柵の前には子どもからお年寄りまで、数人の列ができていた。
皆、私たちと同じ、エサ遣りが目的なのだろう。
「生で初めて見る。ヤギと羊の間? みたい」
「思ったよりでかいな」
へー、と純は声を漏らす。
そこで、飼育員がフェンスを開ける。
「はい、お待ちいただきありがとうございます」
若い女性の飼育員さんはインカムをつけていて、ざわざわしている園内でもよく声が通った。
「今からエサをお配りいたしますので、順番に中にお入りください。アルパカちゃんに触れても結構ですよ。でも、叩いたりしないでくださいね。アルパカちゃんびっくりしてしまうので」