薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
 音楽よりも私を大切にしてくれてるんだ――そう思うと涙が出そうだった。
「煩い奴だから、病院に来たら迷惑になると思って断ってるんだけど、右京も心配してた」
 純とデュオを組み始めた相手だ。
「ありがとうって言っておいて」
 私は包まっていた布団から出て、スリッパを履いた。
 ここで話すと、同室の患者さんの迷惑になる。
 私たちは談話室へと向かった。
 
 そこは椅子を4つ囲ったテーブルが6つあって、結構広い。
 私がお世話になってる内科と、隣接する小児科病棟の共同のスペースで、大人だけではなく子どももちらほらと姿を現す。
 今も幼稚園や小学校低学年らしき男の子たちが、恐竜の本やら、宇宙の図鑑を回し読みしている。
 あはははと弾かれたように笑いを起こす、入院着姿のおばちゃんたちもいる。
 病室は廊下を行き交う看護師さんたちのきゅっきゅっという、足音さえ聞こえるくらい静かだけれど、ここは賑やかでいい。







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