薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
「じゅ、ってば」
 そのまま彼の唇は私の胸元へと移動する。
 服の上から胸にほっぺをくっつけてすりすり。
 そのままの勢いで、私は足許から崩れ、床に膝立ちになった。
 純も膝立ちになると、私を押し倒した。
「純」
 私の薄いブルーのシャツのボタンをゆっくりと上から外していく。
 彼は私の首許に口をつけた。
 ピーッ! 
 そこでお湯が沸く音がした。
「はい、タイムアップ。純、まずは落ち着こう」
 彼の頬をぱちぱちと両手で叩き、私は立ち上がった。
 本当は私もお茶どころじゃなくなっていたけれど、ヤカンの音で私は我に返った。
 純はおとなしく、私から離れる。
 手を引いて立ち上がらせてくれたかと思うと、また抱きしめられた。
「今日はずっと一緒」
「そうだよ。だから焦らないで」
「嬉しい」
 朴訥くんのくせして、こんな一面も見せるから、私はどきどきしてしまう。
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