ちょっと大人だからって、ずるい。



「はるちーん、笑顔がとっても素敵なのね~」


「あはは……え、えっ!?、い、いいいつの間に!?」



この家にいる人々は、気配を消すのが趣味なのか。
それとも特技なのか。


笑っていたらまたもやいきなり楓葉が再びリビングのソファーに座っていたものだから
びっくりして笑いが引っ込んだ。



ちなみに、先ほど湊都がソファーに投げ捨てたジャケット類は、なくなっていた。

いつの間にか唯さんが、手際よく片付けたらしい。



「あ、茅帰ってきたんだ、おかえり~」


「おう。ただいま」


「どうだった~?」


「ん、…ちょっと長引きそう」


「そっか。まぁ、そうだよねぇ~」


「わりぃな」


「茅のせいじゃないし、なーんにも問題ないよ~」


「おぉ」



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