心理作戦といこうか。
真琴の体調が心配だが、このまま中途半端な状態の方が身体に悪そうなので話を続ける。

「真琴?ちゃんと聞いて。
 さっきの来客は男だ。」

「はあ?」

大きく目を見聞き、両手で口を覆い隠す真琴。

「趣味なんだと。」

固まってしまった真琴の頭をもう一度撫でる。

「・・・。」

無言でただただパニックの真琴は布団に潜り姿を隠そうとする。
いつか話そうと思っていた事をここで。

「真琴に怒られるのを承知でカミングアウトするけど。
 大学生の時に彼氏が出来たよな?」

「へえ?」

何の話?と頭を出す。
突然の話の変更だからな。

「真琴に内緒で彼に会いに行き別れるように彼を問い詰めた。
 そのあと直ぐに別れ話になったはずだ。」

「はあ!?」

完全に布団から出てきて思いっきり睨まれる。

「真琴が俺たちに勝手に交際を申し込まれて承諾するからだ。
 真琴のお義母さんから連絡を貰って彼と話し合った。そんなところだな。」

「なにそれ!?」

バカバカ!!と胸を叩きながら、膨れっ面の真琴を心底可愛いと思う。
これで、一件落着としましょうか。
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