婚約破棄されたので、森の奥で占いお宿をはじめます。
続いて、グリージア側の……

あっ、どう見ても、向こうからすごい目つきで睨んでいるのは、王太子アルフレッド。
原因は明確だ。ドレス姿の私。
と、その横で隙間がないほど密着して立つルーカス。

あちらも5人という少人数で来てるけれど、元婚約者の私の顔って、あの人達も知っているわよね、きっと……


「あはは。間抜け面、怒ってる、怒ってる」

「ルーカス!!」

だめだ。
完全にアルフレッドをおちょくってる。

「ジャレット!!」

「はい」

「挨拶はここでよ、緩衝地帯で。グリージアに足を踏み入れた途端、おたくの王子様は、瞬く間に不敬罪とみなされるわ。話がややこしくなる」

「そ、そうですね。その光景が……まるで現実のようにリアルに思い浮かびます」

まあ、こちらがそう提案するまでもないまま、痺れを切らしたアルフレッドが、自らこちらに向かってきてるんだけど。



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